両替方法&オススメ両替所

フィリピンで流通している現地通貨はペソ(Peso:タガログ語ではPiso ng Pilipinas)と呼ばれ、約400年にわたりフィリピンを植民地支配した宗主国スペインの通貨に由来します。
スペインは現在ユーロに加盟していますが旧スペイン植民地諸国では今でも自国のペソを用いているところが多く、フィリピン以外にもメキシコやアルゼンチン、コロンビアなどの中南 米・カリブ海地域で広く使用されています。

フィリピン・ペソは国際通貨コードではPHPと表記され、2010年に新デザインが採用された現行紙幣は20、50、100、200、500、1000ペソの6券種(下記画像)となります。
硬貨には1、5、10ペソおよび補助通貨としてセンタボがあります。(1ペソ=100センタボ)

フィリピン 紙幣 お札

今回は海外を訪れる際に必要となる両替について紹介したいと思います。
フィリピン経済は他の東南アジア諸国と同様に高い成長率を維持していますが、15兆ペソ(30兆円)を超えるGDPの1割以上がOFW(Overseas Filipino Workers:海外就労フィリピン人)からの仕送り等による本国送金によって占められるという特異な側面も持っています。国内の経済成長を大きく下支えする収入源であることに違いありませんが、言い換えれば外貨に依存する国内経済の実態も浮き彫りになります。
このような事情から、フィリピンでは外国人旅行者に限らずフィリピン人も普段の生活の中で外貨両替を利用する機会があり、両替商はとても身近な存在であるといえます。

それでは実際にどこで、どのように両替するのでしょうか?
その前にこれだけは覚えておきたい「Money Exchange英単語」です!

・Foreign Exchange/外国為替
・Exchange/両替する
・Currency/貨幣
・ID (Identification)/身分証明書
・Exchange rate/為替レート
・Bill or Note/紙幣
・Coin/硬貨

主に利用するのは空港、ホテル、ショッピングモール、銀行、市内の両替所となり、街中であれば見つけることは難しくありません
電光掲示板には世界の主要通貨の「両替レート」が分かりやすく表示され、小規模な両替商でも米ドルと日本円のレートだけはたいてい窓口に掲示されています。一目見るだけで、わざわざ口頭でレートを確認しなくてもよいため日本人にはとても有難いですね^^

フィリピン 両替所

2019年5月、写真のレートは1ドル=51.90ペソ、100円=46.95ペソ。
両替所によっては円単位を1円=0.4695ペソと表記しているところもありますが、レート自体に変わりはありません。

【例:30,000円をペソに両替する場合】
①レートの確認(1円=0.4695ペソ)
②”Exchange please”と一言そえて現金を渡す
③レシートのような紙片に印字されてある金額を確認しペソを受け取る(30,000 x 0.4695 = 14,085ペソ)

以上となり、両替の流れはいたってシンプルです。

マニラやクラークの国際空港を含め、ほとんどのホテルや市内の両替所では身分証明書(パスポート)の提示を求められることもなく、日本円を差し出しさえすればペソを入手できるイメージとなります。
また、多くの両替所が1万円札に限らず千円札の両替にも対応してくれますので帰国間近で少額紙幣だけ両替したい場合には非常に助かります^^

注)ショッピングモールの中でもSMは現状、必ず身分証とカウンターに設置してある用紙への記入(画像)が必要となります。

フィリピン 両替所

(記入内容は氏名や住所、生年月日、サインなど)

ガイドブックやネット情報にあるような両替所での偽札トラブルや不正(マジック)は昨今さほど見聞きしません。ネット社会で情報伝達が速いためか不真面目な両替所は自然淘汰されているのでしょう。
決して用心を怠ってはいけませんが、過剰に警戒する必要はありません。
さらに一昔前の東南アジアでは、路地裏の目立たない両替商や観光地で”Exchange?”と声をかけてくる怪しげなオジサンが提示するレートの方が意外にも良く、「高リスク=高レート」なギャンブル的要素がありましたが、少なくとも近年のフィリピンにおいては「低リスクでも高レート」傾向にあります。
事実、空港内の両替所でも市内の両替所と同レートもしくは高く設定されており、ホテルや銀行と比較すると確実にオススメできます。
日本国内のレートが一番低くなりますので、よほど心配でない場合はフィリピン入国後の両替がお得となります!

【例:とある日の参考レート】
・空港:1円=0.4700
・市内:1円=0.4695
・銀行:1円=0.4620

どうせ両替するのであれば1センタボ(たとえ2銭)でも良いレートで両替したいと思うのは皆さん同じかと思います。しかし上記レートで1万円を両替しても差額はせいぜい100ペソ弱。より良いレートを求めて両替所を探すための労力と時間、移動費まで考慮すると、手っ取り早く最寄りの両替所で済ませた方がイライラを蓄積することもなく最善策ではなかろうかと思ってしまいます。
中長期滞在される場合は両替する場所よりも日時にこだわる方が節約できると思います。相場変動が激しい時は1日違うだけでも平気で1万円につき100ペソ程度の差額は発生します。
ちなみにご参考までに、長期的な視点で過去10年間の円/ペソ為替変動を見てみますと、私が記憶しているだけでも1円=0.36~0.56ペソ台を経験しています。
10,000円の両替につきその差額、なんと2,000ペソ!(現在のレートで約4,000円)
こうやって考えますと、外為市場も興味深く感じます。
フィリピン 両替所